うみちゃんやまちゃんのうみちゃんです。
図書館で子供の絵本を借りようしていると、以前より興味のあった「プラスチック・フリー生活」という本が偶然目にはいってきました。
レジ袋が有料化になり、脱プラがより強く意識され、社会問題として取り上げられる中、改めてプラスチックについて知るために読んでみました。
プラスチックの正体
プラスチックとは
・プラスチックは炭化水素の主鎖(ポリマー)に、添加剤を加えることでさまざま特性を加えたもの
・添加剤には可塑剤、硬化剤、難燃剤、着色剤などがあり、多くの場合、体に有害なのはこの添加剤である
・添加剤はポリマーと化学結合していないため、摩耗や熱、酸などを加えると容易に漏れ出てしまう
プラスチックは人体に対して、発がん性や内分泌攪乱作用をもつ添加物、有害物質を含みます。
内分泌攪乱作用とは
・生体内のホルモンと同じような働きをして、細胞の新陳代謝、生殖、発育、行動など主要な働きに影響を与える作用のこと
生活の中から漏れ出たプラスチックが海中に入るとかなりのスピードで微細化し、海中の化学物質(ダイオキシン、重金属など)を吸着します。
それを魚や鳥が食べることで生物濃縮がおこり、毒素が濃縮されてしまいます。
今やプラスチックは日常生活と切っても切れない関係にあり、家の中からプラスチックを完全に排除するのは不可能と言えます。
ただ、その自分達が使っているプラスチックが人体や環境にどのような影響を与えるのかについて知っておかなければならないと思いました。
プラスチックを追い出すー実践してみたー
プラスチック・フリー生活の中でプラスチックを日常生活から追い出すさまざまな方法が紹介されていました。
その中で我が家で実践できたものを紹介したいと思います。
①レジ袋→マイバック
これはプラスチック・フリー生活を読む以前からですが、レジ袋が有料化されたのをきっかけに綿素材のマイバックを常に持ち歩くようになりました。
一番身近な脱プラといえばマイバックですね。
マイバックの調査で51%のマイバックから大腸菌が検出されたという研究結果があるそうです。洗濯をすれば雑菌の99.9%は減らせるとも言われており、洗濯のしやすいコットン素材のマイバックを使っています。
②コーヒーメーカー→フレンチプレス
コーヒーメーカーは無数のプラスチック部品を使用しており、中でも水タンクでお湯を沸かすことが一番の問題です。化学物質がプラスチックから熱湯に漏れ出す恐れが最も高いです。
プラスチックを全く使っていないコーヒーメーカーは見つけるのは難しかったのでフレンチプレスに変えました。
フレンチプレスならのガラス製ものがほとんどです。ペーパーフィルターも使わないのでプラスチック以外のゴミも減らせまし、コーヒー以外に紅茶を淹れることもできます。
朝一番に、フレンチプレスでコーヒーを入れて飲む時間は至福のひとときです。
③まな板 プラスチック製→木製
キッチン用品のプラスチック・フリーはいかに正しい道具をそろえるかに尽きます。
最も基本的なアイテムであるまな板は木製に変えました。
一見プラスチック製まな板の方が衛生的ではないようにも思いますが、ポリプロピレン製のまな板と木製のまな板では、木製の方が大腸菌やサルモネラ菌の増量がすくなかったという研究もあるそうです。
食洗機でも洗うことができ、使用していてとくに不都合はありません。
④食品の保存容器 プラスチック製→ガラス製
プラスチック製の容器に残り物をそのまま電子レンジで温めてると、容器に残った汚れが洗っても完全には落ちません。これは食べ物が容器の一部に入り込んだからで、裏を返せば容器の方も食べ物を食べる私たちに入り込んでいるわけです。
ガラス製の容器はさらさら、べたべた、どろどろなんでも入れられ、加熱も冷凍もできます。見た目もおしゃれで気に入っています。
デメリットは割れてしまうことくらいです。
⑤ラップ プラスチック製ラップ→蜜蝋ラップ
蜜蝋ラップは布に蜜蝋の樹液を染み込ませたもので、耐水性をもち、通気性も失われません。
一度買ってしまえば繰り返し使えるので、長期で見れば節約にもなります。
蓋のない容器の蓋代わりにしたり、直接食品をくるんだりして、プラスチック製ラップと同じように使っています。
⑥スポンジ プラスチック製→ヘチマスポンジ
プラスチックのスポンジで擦るとマイクロプラスチックがでてしまいます。食器は水で洗うのでプラスチックは流れ落ちますが、その流れていったプラスチックは川や海へと流れていき、魚や鳥が食べて、いずれ自分たちのところ返ってきてしまいます。
ヘチマスポンジなら完全オーガニック素材で安心です。
今回は既製品を購入しましたが、庭でヘチマを育てて、いずれは自分でヘチマスポンジを作ろうと思っています。
⑦ボディーソープ→固形石鹸
石鹸はこれひとつでボディーソープ、ハンドソープ、シェービングジェルなどさまざま洗面用品の代わりになります。
液体のボディソープはプラスチックパケージで包装されていますが、石鹸ならシンプルな紙パッケージでプラスチック・フリーで買える場合も多いです。
3個入りの石鹸を1セット200円程度で買えば、1ヶ月以上十分持ちます。
詰め替え用のボディーソープを買うよりもコスパも圧倒的にいいので節約にもなります。
⑧歯ブラシ プラスチック製→竹製
歯ブラシは柄の部分が竹製、毛の部分がナイロン製のものにしました。
ナイロンはプラスチックの一種なので避けたいところですが、プラスチック製以外では馬毛製のものくらいしか見当たらず、毛がポロポロ抜けるとの口コミが多かったのでやめました。ナイロンはプラスチックの中では安定性が高く、ビスフェノールAなどの有害物質も含まないのでポリエステル製に比べれば安全だと思います。
ただ今まで使っていたクリニカの歯ブラシにくらべるとヘッドの部分が大きくやや磨きにくいです。
次に買い替えるときにはまたクリニカの歯ブラシに戻そうかと思っています。
⑨靴 プラスチック製→サスティナブル素材
環境に有害な影響を与えている産業として、ファッション業界は世界で第2位の汚染業界とみなされています。洗濯をするたびに服に含まれるポリエステルやポリエチレンが海や川に流れていきます。
Tシャツやパンツはオーガニックコットンやウール100%のものもありますが、靴でプラスチック素材を使わないものはまずありません。
その中でも環境に配慮されているのがAllbirdsというメーカーです。
メリノウールという天然素材やペットボトルをリサイクルしたプラスチックなどのサスティナブル素材を用いて作られています。
NYタイムズ誌から「世界一履き心地がいいスニーカー」と称され、オバマ元大統領やレオナルド・デカプリオさんなども愛用されています。
⑩子供のおもちゃ ポリ塩化ビニル→木製
子供のおもちゃにはポリ塩化ビニルを含むものが多いです。ポリ塩化ビニルはプラスチックの中でも不安定であり、フタル酸エステル、有機スズ、鉛など有害物質を多く含み、最も毒性が高いプラスチックのひとつです。
小さな子供はおもちゃを噛んだり、舐めたりしてしまうので極力プラスチック製は避けたいところです。
もうすぐ1歳になる息子に、実家にあった自分が子供の時に遊んでいた木製のゾウを渡しましたが、重いせいかあまり遊んでくれません。プラスチックのおもちゃは軽くて、色や形も自由自在で子供を惹きつける魅力があります。
すべてのプラスチック製のおもちゃをなくすことはできませんが、できる限り木製などプラスチック製以外のものにかえていきたいです。
プラスチック・フリーの生活を取り入れてみて
プラスチック・フリーのアイデアをいろいろと取り入れてみると、 家の中のものがなんだかおしゃれになったような気がします。
家を見渡せばプラスチック製のものはテレビ、冷蔵庫、エアコン、マットレス、プラスチック容器などいくらでもありますが、ステンレス製やガラス製のものに買い換えるのはお金がかかるので、少しずつ変えていこうと思います。
しかもまだ使えるものをゴミにしてしまうのはどうかなという気にもなります・・・
1人で100%を目指すことは不可能ですが、100人が1%ずつプラスチック・フリーを意識して100%を達せいすることは十分可能だと思うのでこのブログを読んで 1人でも多くの人がプラスチック・フリーを実践してくれたら うれしいです。
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